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【モノポリー】お金が貯まらないそんなあなたに英才教育を。 [ボードゲーム]

ボドゲ強化月間第2弾は、誰もが知っているアメリカのボードゲーム「モノポリー」についてです。社会人になり、給与を稼ぎ、一人暮らしをし、毎月の収支を計算し(絶賛赤字)、株を始め、ビットコインを始め、この2年間で何の勉強を一番したかと問われたら、間違いなく「お金について」と答えるでしょう。むしろ、社会人になる直前直後で最も自主勉強しておかなければならないことが、お金についてと法律についてだと個人的には思っています。
実態のない変動性のあるこのお金について、語ろうと思えば語れますが、「遊び心はフィクションから。」のブログテーマからは大きく外れてしますので、今回はやめておきます。あくまで一つのゲームというフィクションから、戦い駆け引きする中で何かを感じることがボードゲームでの面白さなのです。

74回目の記事は、誰もが知っている大作ボードゲーム「モノポリー」について。
・「モノポリー」 1935年発売【ボードゲーム】

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世界三大ボードゲームの一つとされる「モノポリー」は歴史が非常に長く、スピンオフの作品も数多く輩出されています。おすすめは短縮ルール版が導入されているものにするべきです。つまり、最初からいくつか初期資産(土地とかインフラ)を持った状態でゲームが始まります。それでも全員が破産するまでやると、軽く2時間はかかります。
このゲームは4人で、時計回りに回るだけのボードをひたすらぐるぐる回り続けます。その中で土地を買い、家を建て、そこに止まったプレイヤーから金をふんだくっていく素晴らしいゲーム性となっています。
このゲームで大切なのはお金を稼ぐことではありません。お金は誰かに借りた時に返せるだけの分があれば大丈夫です。それよりも他の人から収入が入ってくる資産が最も大切だと気づいていきます。こう書くと、金持ち父さんの話に通じ、キャッシュフローゲームというプレミア価格がついたボドゲの話になってしまいそうですが、これはマルチ商法の話ではないのでそれは避けます。因みに、金持ち父さんの本自体はとても良い本です。

このゲームがアメリカ人向けなのは、金持ちになるということに中途半端な綺麗事を言わない文化だからです。日本の悪平等性などこのゲームには微塵も存在しません。モノポリーというゲームはとてもエグイです。たった1人の勝者が他のプレイヤー全員を借金漬けにして破産させていきます。一度負ける側に回ると、びくびくしながらサイコロを振り、余程のことがなければ逆転できないまま、貧乏の状態でボードの上を彷徨います。そして一度破産してゲームオーバーになれば、ゲームから除外されて、他のプレイヤーをただ見ているだけになります。文字に書いてみると、冒険心をくすぐるカタンがどれほど良心的なゲームかわかってきます。
そして、私がモノポリーにすごく惹かれる理由はここにあります。このゲームは他のどんなゲームよりも現実を映している一面があると。人生で勝ち組に回るために、まずはモノポリーで勝てるようになりたいと。このゲームから学べることはまだまだたくさんある、私はそう思っています。だから私たちはボドゲを戦い続けるのでしょうか、それはボドゲの向こう側まで行かないとわからないのかもしれません(何を言っているのかわからなくなってきました)。

最後にゲームでの戦法を私見で少し。大切なのは鉄道やインフラではなくて土地一択です。そしていかに早く同じ色を揃えることができるか、そのための交渉が実はこのゲームの一番の肝です。相手が何を欲しがっているのかを正しく理解し、それを絶妙なタイミングと値段で取引する。時期によって価値が変動することが嫌というほどわかってきます。
そして相手のマスに止まった時に生き残れるだけのお金を常にぎりぎり持つバランス感覚も大事になってきます。出来る限り、家に早く投資してホテルを作ることが大前提ですが、いざという時に資産を安く売ってやり過ごすようになると、かなり損していきます。そしてそういうプレイヤーから破産していきます。ああ、恐ろしい。
最後の最後に、自分のせいで誰かが破産しそうになった時は、どうか容赦なく破産させてあげてください。そこで中途半端に全資産で妥協すると、次に負けるのはあなたになります。取れるお金は全額取っておく。これがモノポリーです。

8本連続ボードゲーム特集、2本目は「モノポリー」でしたー。
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【カタンの開拓者たち航海者版】ボードゲームの大航海時代が幕を開けた。(9月はボドゲ強化月間) [ボードゲーム]

今月(September)で一人暮らしがちょうど一年を迎えます。ボードゲームで友達をもてなす空間作りがテーマの一年でしたが、なかなか上手くいったのではないでしょうか。そしてこれからも私たちのボードゲームの戦いは続いていきます!
https://www.youtube.com/watch?v=OIxncUhEwuc
https://dbywars.blog.so-net.ne.jp/2016-08-06

ちょうど一年前にカタンの記事を書きました。それから街コロ、パンデミック、バトルラインの記事を書いてきましたが、映画やゲームの大作ラッシュに押されて全然ボードゲームを紹介出来ていませんでした。なので、9月はボドゲ強化月間にします。ボドゲの記事だけを普段の2倍のペースで、8本連続で書こうと思います。
より多くの人に、この世界には優れたボードゲームが多数存在していて、何度プレイしても飽きない素晴らしい体験があることを知ってほしい。そんな思いで私は筆を進めるのです。以下予告です(自分を先に追い込んでおく)。
「モノポリー」、「スコットランドヤード」、「ディクシット」、「狩り歌」、「ナショナルエコノミー」、「カルカソンヌ」、「ドミニオン」。

73回目の記事は、カタンの拡張版第1弾「カタンの開拓者たち航海者版」について。
・「カタンの開拓者たち航海者版(海カタン)」 2012年発売【ボードゲーム】

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やはり一発目はちょうど一年ぶりということで、僕達のカタンの話をしましょう。前回の記事を読んでいない人は上のリンクから先に読んでおくことをおすすめします。
カタンにはいくつか拡張版が出ていますが、その中でも一番初めに手を出すべきなのがこの航海者版、通称「海カタン」です。大きなルールの変更が少なく、海を飛び出していくダイナミックででかいフィールドが特徴です。それでも、ノーマルカタンを10回ぐらいは遊んでから手を出すべき作品だと個人的には思います。あくまでノーマルカタンが抜群のゲーム性バランスを持っているからです。
それにこの作品単体を購入しても遊ぶことはできません。ノーマルカタンと両方合わせて初めてプレイできます。そのためノーマルカタンを2つも買ってしまいました、一々コマを入れ替えるのがめんどうくさいから笑

海カタンにはシナリオが9つあります。それぞれセッティングが大変ですが、どの島々も特徴的なフィールドとマイナールールで、なかなかスパイスが効いています。お気に入りはフォッグアイランドですね、実際に航海に出てみないとどの島があるのかわからない運要素が面白いです。砂金川を良い数字で発見した時はかなり嬉しいです。

海カタンでは木と羊で船を作ることができるのが追加ルールですので、必然的に木と羊の価値が上がっています。なので、普段ほど鉄と麦に集中しない気がします。でもやっぱり最初にシティーにしようとするのは大前提だと思います。その上で余り始める素材を港で交換して、上陸ポイントを一気にさらって勝つのが大道でしょう。
この上陸ポイントが後半戦の目玉になっていきます。なにしろ一つ家を建てるだけで3点も手に入るのですから。しかし、初期配置や中盤での船の伸ばし方を間違えると、どこの新しい島にも上陸できなくなってしまいます。逆に言えば、中盤でシティー作りなどを後回しにしても、相手が上陸できないような船線を描くことができればラストで大きく効いてくるということです。
因みに、最近私はこの上陸ポイントを活かし、1ターンで一気に6点取り逆転勝ちしました。我ながら本当にすごい(自慢笑)

普段はどうしても7が出ると盗賊を動かすことばかり考えてしまいますが、多分もう少し上級者になっていくと海賊をうまく動かすことが大切になっていくのだと思います。やはりまだまだ経験が足りないようです笑
上陸させないための海賊の配置を常に考える。そのために騎士カードを温存しておき、ここぞという時に動かせる。そんな戦法が大切になるような気がします。

最近、究極のカタンと呼ばれる騎士カタンを買ったので、まだまだカタンライフは今後も続きそうです。いえ、続かせていきます!
やはりボードゲームの中で最も完成度が高くリピーター率がすごいのがカタンだと思いますので、ボードゲームって何?人生ゲームのこと?と思っている人こそ、一度カタンの開拓者たちを経験してもらえればなーと思います。

8本連続ボードゲーム特集、1本目は「カタンの開拓者たち航海者版」でしたー。
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【バチェラー・ジャパン】恋と勇気と結婚の物語たち。 [ドラマ]

皆さんお待ちかね笑、今回は当ブログ初の恋愛回。普段、火薬たっぷりのアクション映画と駆け引き溢れるゲームに囲まれている私ですので、恋愛ものの作品はほとんど触れることはありません。去年の「逃げ恥」も名言集のようにしましたしね。
http://dbywars.blog.so-net.ne.jp/2016-12-17
そんな私がこの夏一番ハマったのがまさかの、恋愛リアリティーショー。あいのりとかテラスハウスのような素人による恋愛模様なのですが、今回は男子1:女子25。一人のイケメン金持ちを25人の美女が奪い合うという素晴らしくゲスい企画(褒め言葉)。
あいのりもテラスハウスも全くハマらなかった私が、大絶賛するこのバチェラー・ジャパン。アマゾンプライムビデオ限定ですが、逆に言えば日本アマゾンが最も力を注いだ作品。騙されたと思って、是非見始めてください。私は一人で夜見ながら、何度も泣きました。

72回目の記事は、アマゾンプライムビデオ限定の恋愛リアリティーショー「バチェラー・ジャパン」と、バチェラー久保さん著の「その恋はビジネス的にアウト」について。
・「バチェラー・ジャパン」2017年2月17日~ 【ドラマ】
・「その恋はビジネス的にアウト」2017年7月27日発売 【本】

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バチェラーとは2002年からアメリカで放送されているリアリティーショーで、既に21シーズン225ヶ国以上で放送されている大型番組。それが遂に日本上陸です。今は地上波のようなCMスポンサーありきな局からは面白い作品が出てこなくなりました。HBOがゲーム・オブ・スローンズを生み出したように(シーズン7なうです)、定額制のサービスでスポンサーを気にしない局が本当に尖った面白い挑戦をできるのだと思います。
このバチェラーも、男女比1:25というドロドロにする気満々かつ、全然爽やかではない恋愛模様を繰り広げる気満々です。しかし蓋を開けてみるとどうでしょう、それぞれの女の子が真っ直ぐに一人の男にアピールしていく様は、すごく一途で、ひたむきで、かなり胸を打たれます。

全12回をかけて、バチェラーである久保さんは一人の女の子を決めていきます。その方法が、各話の最後で行われるローズセレモニー。バラを渡された人はそのまま残り、渡されなかった人はその場でバチェラーに別れを告げます。序盤は1回につき5人とかバッサバッサ切っていくんですけど、後半は1人ずつ落とされていくようになり、それも少なからず思い入れのある女の子が去っていくことになるので、見ていて結構辛いです。
ライバルとはいえ共同生活をしてきた子が去るのも女の子同士で寂しそうですが、自分で決断して切り捨てていく久保さんが一番辛そうでした。中盤は、やつれてきたような印象すらありました。

このバチェラーである久保さんが、男である私ですら惚れてしまいそうになるほどの良い男なんです。やっぱり圧倒的頭の良さとコミュ力を持っていて、我こそは先にとアピールをかけてくる女の子たちを納得させながら、並行デートを楽しんでいきます。これは見てみないとわからないと思いますが、やらせなのではなくて、みんなが確かにこのバチェラーとは結婚したいなと思わせるほどのものを持っていますし、少しずつ恋していく様子がわかります。この番組を通じてやっとわかりました、恋をしている女の子は凄く素敵になっていくのだということを。女の子の一番のエネルギーの源泉は、好きという感情なのだと確信してきています。でも好きにさせ続けることってとても大変で、だからこそ男にとって一番大切なことなんですよね。女の子自身に輝いていてもらうために。あー恋って難しい笑

本当はそれぞれの女の子について語りたいですし、なんであのシーンで振ったのか考察したいのですが、この作品は是非多くの人に見てもらいたいと思っているので、一切のネタバレなしのために誰の名前も挙げません。
この物語の裏で毎話、今田耕司さんがトークセッションをしているのですが、最初はあまり見る気起きませんし見なくてもいいと思います。でも後半ハマっていくと、誰かと共有したくてしょうがなくなり、今田さんのセッションをつい見てしまうんですよね。答え合わせでもしたいかのように。
最終話では、今までの女の子全員呼んで反省会トークセッションが行われるんですが、本当にこれがずっと泣きっぱなしのヤバイ神回です。それぞれはライバルだけれども、女の子が勇気を出してアタックする辛さをみんなわかり合っているから、あの時こんな頑張ってたんだそれでも報われなかったんだねということでもらい泣きが多発していきます。なんというか、これは見終わってみないとわからない感情だと思います。

最後に、大好きなバチェラー久保さんが書いた本も読みました。ビジネスができる頭の良い久保さんが、論理的に問題を掘り下げながら恋愛相談に答えていくという隠れた名書です。バチェラー熱に浮かされた人は、是非読んでみることをおすすめします。この8つのポイントを自分のものにして考えられると、かなり役立つと思いますよ、ビジネス的に。

男は全てを手に入れる勢いで走り続けるしかなくて、女の子に一途に愛されながらのんびり休みたいという願望は叶わないようになっていると思います。神様がそういう風に作ったのでしょうがないです。
だから私たちは祈りながら走り続けましょう。Praying run♪ また来週!
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【スパイダーマン:ホームカミング】ソニーとマーベルの最強コラボレーション。 [映画]

社会人になると、学生の頃ほどは刺激がなくて、毎日同じような日々が過ぎていくのかもしれないと思っていました。20代後半にもなれば、精神的にも成長していて、少しのことでは動じないような大人になっているのだと思っていました。でも今なら少しわかります。年齢なんか関係なくワクワクするような日々を送ることもできるってこと。多分どこまでいっても成長しきることなんてないってこと。
特別な才能を夢見ていた15歳の頃、一体どれだけヒーローに憧れていたのか、もうあまり思い出せません。地に足着いたヒーローに、私は近づけているのでしょうか。
今回の記事はそんな15歳のおちゃめなヒーローの物語です。みなさんこの映画は絶対に映画館で見てくださいね。

71回目の記事は、「スパイダーマン:ホームカミング」について。
・「スパイダーマン:ホームカミング」2017年8月11日公開 【映画】

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アメコミ映画大好きな私の大本命がやってきました。まずは副題のホームカミングの意味から。ディズニーのマーベルスタジオが「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」として、アイアンマンからアベンジャーズシリーズを始めて久しいですが(勿論私は現在までに公開されている15作全部見てきています)、スパイダーマンだけは版権をソニーが持っていたのでマーベルヒーローと一緒に映すことができなかったんですね。
で、数年前にソニーとマーベルが仲良しになり、お互い自由に版権に縛られずに映画を作れるようになりました。映画界の転換点です。そしてやっとスパイダーマンはマーベルの世界にホームカミングできたのです。そんな副題をソニーが付けたということも大きな意味を持つと思います。

http://dbywars.blog.so-net.ne.jp/2016-05-15
物語は「シビルウォー/キャプテンアメリカ」でのスパイダーマン初登場シーンから始まります。2度目のリブートなので、もうベンおじさんの死も蜘蛛に噛まれるシーンもお腹いっぱいな観客向けに、ヒーローもの1作目としては異例の、ヒーロー誕生秘話を一切描かないという思い切った描き方をしています。
15歳の高校生ピーター・パーカーは、世界のヒーローであるアイアンマンやキャプテンアメリカと会い、その興奮で動画を撮影する、まさしくヒーローに憧れるアメリカのただのティーンエージャーでした。今までのスパイダーマン作品に漂っていた孤独感や悲壮感が一切ない、シンプルな娯楽作として仕上がっていました。私はアンドリュー・ガーフィールド扮するアメイジングシリーズが大好きだったのですが(ヒロインがエマ・ストーンで可愛すぎる点が重要)、こっちのトム・ホランド版も全く雰囲気が違っていて最高。若さが前面に溢れていて、大人になりきれていない私としては共感の嵐でした笑

スタートからゴールまで忙しなく物語は進んでいき、笑いの要素もふんだんに盛り込まれているため、見ていて全く飽きが来なく、今までのスパイダーマンシリーズを見ていても一切既視感がありませんでした。それは多分物語の切り口がガラッと変わったからでしょう。姿を隠してヒーロー活動する大変さや、恋人とヒーローとの間で揺れ動く描写などはほぼ全カット。とにかくトニー・スタークに認めてもらいたくて騒ぎを起こしていくほんとにただの15歳。だからこそすごく愛おしい感じで見てしまいます。
今までのMCUを見ていると、トニー・スタークがどんな考え方をしてどんな決断をしてきたかがわかるので、ピーターの先輩としてのトニーの台詞が過去の自分にも向いていて深いです。ほんとに味のあるおじさんになりましたロバート・ダウニー・Jr。数少ない登場シーン一つ一つがカッコよすぎて、慣れ親しんだキャラだからこその安心感があります。さりげなくペッパーが出てきたのも、ちょっとしたサプライズでした。
キャプテンアメリカのVTRも勿論好きでしたよ。

そしてこの映画がここまで面白い作品になった最も大きな理由は、悪役を演じたマイケル・キートンだと思います。マイケル・キートンといえば、初代バットマンを演じ、最近ではバードマンに出ていた人です。彼が今回の悪役「バルチャー」を演じました。
今作はスパイダーマンの誕生や家族、恋人を掘り下げない分、悪役であるバルチャーの掘り下げに描写を丁寧に使っていたと思います。ニューヨークでの事件後にがれき処理の仕事のリーダーをし、スタークのせいで仕事がなくなり家族が路頭に迷うぐらいならこの隕石の力を利用しよう。そして8年間、自分の身の丈をしっかり把握し、アベンジャーズに知られないように細心の注意を払いながら闇ビジネスしてきた人。
境遇がとても同情できるキャラで、人を殺したり世界を混沌に鎮めようとしたりもしない、地に足がついた悪役だからこそ、久しぶりに骨のある愛するべき悪役が生まれたのだと思います。今回は、予想もしなかったビックリもあり、とても印象に残りました。

今までのスパイダーマンとはガラッと雰囲気の変わった、普段洋画を見ない人も楽しめる万人向けの娯楽作として完成していると思います。ヒーローものの中で、一番ハードルが低い作品なので、是非是非みなさん映画館に足を運んでください。まだ夏休みは終わっていませんよー。
それでは、また来週!
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【パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊】波が激しい時こそバルボッサのおじさんの出番です。 [映画]

最近心の波の揺れ動きが激しくて、さらっと先週分の更新を忘れました。その分お盆休みに連投します。
自分自身の心を自在にコントロールすることは思っていたよりも難しくて、いつの間にか舵を握れていなかったことが相応に起こり得ます。その状況に自分で気付くことは少し勇気のいることですが、「己が下手さを知りて一歩目」ということで、曲がり始めていたベクトルを元の方向に戻せるだけでも大きな一歩なのかもしれません。
今年のお盆は家でゆっくり休憩しようと思います。またいつか、船の舵を自分で握って、自由に大海原に出ていけるように。ジャックのコンパスに映る私の一番欲しいものは、どちらの方角を指すのでしょうか。

70回目の記事は、「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」について。
・「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」2017年7月1日公開 【映画】

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ジョニー・デップのパイレーツ・オブ・カリビアンシリーズの第5弾。ディズニー配給で、子ども含めた万人向けの最大級娯楽作がやってきました。ジャックの動きとかハチャメチャな展開とか、映画として本当にシンプルに楽しめる作品です。でもやっぱりシリーズ通して見ていると嬉しい要素が多いです。
今回は第1作目から通してのシリーズの感想も書こうと思います。

1作目の呪われた海賊たちの完成度は、誰も文句のない素晴らしい出来だったと思います。そういえば最初の敵役はバルボッサでしたね。海賊同士のいざこざ感が楽しくて、ファンタジー要素はまだ少なかった初期。あくまで自分自身を一番大切にするジャックと、人のために動くウィルの対比は最初から健在でした。でも憎めないんですよねー、キャプテンスパロウは。金貨を奪い合うという構図も海賊らしくて楽しい。
2作目のデッドマンズ・チェストは、デイヴィ・ジョーンズ編の前半にあたり、ノリントンとジャックとウィルの三つ巴感がとても楽しい作品です。当時の期待値もとても高く、映画史上の興行収益も5本指に入るレベルでした。みなさんノリントンやベケット卿覚えています?笑 とにかくこの映画で大切なことは、ヘクター・バルボッサがラストで復活したことでした。当時、あのリンゴをかじる仕草が流行ったなー。
3作目のワールド・エンドでは「パーレイ」という言葉が流行ったような気がします。また見ないと色々思い出せませんが、絶滅されかけた海賊たちが集結して、最大の戦いに挑むスケール感ある物語でした。その分登場人物も多くて大変。こういう時、海外ドラマや洋画慣れしていると、どれだけ登場人物が多くて複雑な関係でも、問題なく楽しめるんですよね。デイヴィ・ジョーンズはさすがのラスボス感を漂わせていました。
4作目の生命の泉は、前3部作とは変わってウィルとエリザベスが出てこないので、少し雰囲気が変わった映画になりました。人魚の描写が生々しかったり、ペネロペ・クルスがかなりいい味を出していたりと、単作として完成していました。それでもそこまでは印象に残らなかったイメージ。今作もやっぱり主役はバルボッサでしたね。ジャックが一番魅力的なことには変わりないんですが、結局何をしたの?と考えると、バルボッサの方が人間らしく色々動いているんですよね。

そして5作目である今作の最後の海賊。原題の「Dead Men Tell No Tales」は、あのアトラクションで人形がずっと歌っている歌詞ですよね。なぜそこからこの邦題になったのかは見終わっても分からず。
さあ、ここまで主役をずっと張ってきた(個人的見解)ジェフリー・ラッシュ演じるヘクター・バルボッサの最大の見せ場がこの映画になります。ネタバレを含まないブログなので詳しくは語りませんが、やっぱりこの男が動くことで物語は前に進んでいきます。
今作で準主役を張ったヘンリー(ウィルとエリザベスの息子)と天文学者のカリーナもかなりいい味を出していました。ヘンリーは父親のウィルにそっくりの行動をしますし、1作目を懐かしくしてくれます。カリーナはビックリするほどの美人。この感動を一言で表すなら、アメイジング・スパイダーマンでのヒロインであるエマ・ストーンを初めて見た時に、こんな美人がこの世にいたのかというほどの驚き。(SONY配給のスパイダーマン・ホームカミングは8/11公開です、皆さんお見逃しなく。)
この2人にジャックを加えると、最初の頃の3人を思い出してきて、やっぱり3人で動いてこそジャック・スパロウは輝くなと思いました。勿論バルボッサと2人で動いている時も輝いているんですけどね。
戦闘シーン等もシンプルに笑える楽しい絵ですし、物語も迷わずに、気軽に誰でも楽しめる娯楽大作だなと思います。
3作目のラストのシーンを見て当時感動した人たちには、今作のラストは絶対見逃せません。ウィルとエリザベスが少しでも出てくれるだけで、こんなに嬉しいものだとは思いませんでしたね。

ジャックの冒険はまだまだ続きます。私の冒険もまだまだ続きます。自分の心が差す羅針盤の方へ向かって、お互いまた頑張りましょう!それではまた来週!
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【スプラトゥーン2】みんなで一緒に「ぬりたくーるテンタクル!」 [Switch]

社会現象クラスの神ゲーが遂にやってきました。神ハードであるNintendo Switchに、元々神ゲーだったスプラトゥーンの悪いところが全部解消されて、満を持してこの夏、ゲーム業界に殴り込みをかけてきました。因みに私は前作未プレイです。
オンラインゲームにここまでハマるのはいつぶりでしょうか、去年のオーバーウォッチ以来ですね。最近戦っていたBF1も素晴らしいゲームでしたけど、スプラトゥーン2は本当に社会現象クラスの中毒性と面白さと奥深さを誇ります。スマブラレベル。
発売日にプロコンが欲しくなって渋谷の電気屋を回りましたが、本体はおろかコントローラーすら完全な売り切れ状態です。どれだけ。しょうがないからヤフオクしました笑

69回目の記事は、空前絶後のブーム「スプラトゥーン2」について。
・「スプラトゥーン2」2017年7月21日発売 【ゲーム】

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4:4でペンキをぬりたくーるゲームです。初心者でもバトルにしっかり貢献できます。ゲームが苦手な人こそ、気軽にTPSをここで楽しんでほしい、オンラインでのチームバトルの熱さと楽しさを知ってほしい。参入障壁はとても低いゲームです。
ほとんどの武器を試してみた結果、私は圧倒的にシューター系が好きなようでした。塗るスピードがとても速いですし、連射性が高い方がストレスたまらないからです。
しかし溜めを上手く使ってくる相手には火力で負ける可能性が高いので、断然逃げます。むしろ、相手を殺すことよりも、生き残り続けて塗りたくることこそ最も大切だと思っています。だからレギュラーマッチのナワバリバトルではかなりの確率で勝てるようになり、2回に1回は一番上に結果発表されるようになりました。

このゲーム得意なのでは、と天狗になった私はガチマッチで打ちのめされます。全然勝てない。すぐに死ぬ。なんだ、この強すぎるプレイヤーたちは!発売してまだ数日なのに、こいつらもしかして経験者なのでは?
ガチマッチにはヤグラとホコとエリアの3種類のルールがありますが、まだまだそれらの本質は分かっていません。まだ発売1週間未満では、私の実力では何も出来なかったからです。リーグマッチ挑戦なんてもってのほかです。
しかしこのゲームの感想はスピードが勝負だと思い、ファーストインプレッションの時点でこの記事を書くことにしました。ストーリー性のあるゲームではないので、クリアしてから書こうというインセンティブもないからです。
おかげさまで今週末発売のドラゴンクエストXIのプレイ開始は、相当後送りになりそうです。ごめんよ。今年もゲーム大作ラッシュが本当にヤバイですね。FarPointもクリアしてないです。どうしよう。あとお金がもうない。
ヒーローモードとよばれる一人用モードや、サーモンランという協力戦もあります。一人用モードは、対戦の方が楽しすぎて全然やっていません。でもなるべく早くに、実力アップのためにやろうとは思っています。
サーモンランはいい感じの息抜きになりそうな感覚。なんとなくモンハンに近いですかね。色んな形態の敵が次々に押し寄せてくるのを、4人で協力しながらチーム戦で乗り切るゲーム。ナワバリバトルやガチマッチに比べるとそりゃあ面白くはないですけど、疲れた時に程よくみんなで協力し合う優しい世界に浸りたくなりそうです。
カスタマイズも楽しいですね。ファッションも独特で好きですけど、ギアが対戦後にランダムにオープンされる時は嬉しいです。もっと組み合わせとか考えないと、これからは勝てないのかなあ。

ガチマッチはまだまだ挑戦中なので、ここからはナワバリバトルにおける、私なりに気付いた立ち回り方について書こうと思います。
スタートダッシュは大事です。仲間4人の武器を確認し、誰がステージ真ん中の高所を取りに行くか瞬時に判断します。復活の時にスタート地点付近はまた塗ることができるので、ここはスペシャルゲージを溜めるために塗りたくりながらとにかく前進します。
敵が自分を発見していないようなら、奇襲をかけます。ここで確実に殺すエイム力が欲しいですが、ローラーでひき殺したりバケツで上からぶっかけたりするのも楽しいです。因みにコントローラーはプロコン推奨、ジャイロセンサは絶対にONにしておいてください。手首のスナップで感覚的に相手を追いかけることができるのはとても大切です。なんか本当に直感で操作するような時代になりましたね。技術力すごい。
相手と正面から敵対したら、基本は逃げるが勝ちです。ここで追い打ちをかけてきたら、味方と合流して返り討ちにしてやりましょう。でも逃げ道をペンキで塗られたり、いつの間にか挟み撃ちにされたりしたら、ほとんど死にます。なんというか相手を倒すよりも、絶体絶命の所から逃げ延びた時の方が、アドレナリンがたくさん出ます。
マップはなるべくたくさん確認したいです。どこが手薄で、誰が今死んでいて、自分はこれからどこに駆けつけるべきなのか。ほんの数分の間の駆け引きがとても濃密で、なのにすぐ終わるから止め時が全く見つからなくて、中毒のように続けてしまいます。
そして一番大切なのは、ラスト30秒です。とにかくここは絶対に死んではいけません。最後の数秒で逆転なんてよくあることだからです。
まだまだこれからヒートアップしていくイカしたゲーム「スプラトゥーン2」。他人のプレイ動画をSwitchのニコニコで見て勉強しながら、少しずつ強くなろうと思います。

ああ、もうスペースが。それではまた来週!ぬりたーくるテンタクル!
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【ARMS】最近のゲームは立ってプレイするのがお好み。 [Switch]

全ゲーマー待望のスプラトゥーン2の発売が明日に迫りましたよSPECIALで、ゲーム記事一挙2話の2話目はNintendo Switchのソフト「ARMS」。既にスプラトゥーン現象は発生していて、ゲーム業界ではSwitchは品薄のプレミアになっているそうです。オンライン店舗より実際のお店の方が在庫ある可能性が高いらしいので、持っていない人は今すぐ街中を走り回るべきですよ。Switchの第2次ブームは確実にここでやってきます!乗り遅れないで下さい!(第1次ブームは勿論ゼルダ)

68回目の記事は、Nintendo Switchのソフト「ARMS」について。
・「ARMS」2017年6月16日発売 【ゲーム】

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https://www.youtube.com/watch?v=cMCnsYOwMa4
さあ、そんなお祭りの前に我らが任天堂の久しぶりの新規IPであるARMSについて書き記しておきましょう。結論から言うと楽しいです、コレ。いいね持ちでしかプレイしていませんが、実際に立ってパンチを繰り出してガードをしてとやっていると、身体連動のE-スポーツをしているようで爽快感抜群。でもすぐ疲れます。因みにこのCM大好き。
JustDanceとかFarPointとかARSとか最近はもっぱら立ってゲームをすることが増えたこの頃。こういう任天堂のゲームは、普段ゲームをしない人を家に呼んだり旅行先で一緒にしたりすると、簡単に入り込めて楽しいです。なのでSwitchのゲームは基本ダウンロードで買い、クリアしたら終わりなのではなくいつでもみんなでプレイできるようストックしていくつもりで買っています。先行投資ですね。

まだレベル4もクリアできておらずオンラインリーグに参戦できてすらいない私ですが(持ち主のくせに結構ガチで弱い笑)、だからこそ初めてプレイする友達ともワチャワチャ楽しめます。逆に一人でハングリーに格ゲーをしたい人にはそこまでオススメしません。あくまで可愛くてポップなキャラと自分の身体を連動させて、楽しくパンチして駆け引きに浸るゲームです。
ポップだけど対戦の読み合いは奥深いです。じゃんけんの3すくみの関係であるパンチとガードと投げに加えて、ジャンプとダッシュを多用しながら戦えば、本当に自分が軽くボクシングの試合に出ているような疲れを感じられます。特に投げが決まった時は、よっしゃ!って気持ちになります。
マリオカート同様、今後家でのゲムパや旅行に重宝しそうなソフトでした。

それではまた来週!うぉーうぉうぉーうぉうぉー♪
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【エピソードプロンプト/FFXV】自分が信じるものくらい自分で決めな。 [PS4]

今週はゲーム記事一挙2話。まずは最も大好きなゲームファイナルファンタジーXVのダウンロードコンテンツ第2弾、エピソードプロンプト。最近悪いことが立て続けに起きていて、遂には神社に厄除けにすら行ってきた今の私と、なんとなく境遇が似ていて感情移入しながらプレイしました。
この記事の題名は、アラネア姉さんのカッコよすぎるセリフからです。
「俺はこれからどうしたらいいのかわからない。」
「人からどう思われるかがこわい?自分がどうしたいかわからない?泣き言いってんじゃないよ。誰に何を言われようが関係ない。自分が信じるものくらい自分で決めな!」
ああ、こういうカッコイイお姉さんタイプの美人に跨がられながら上から怒られたい、と思ったのはきっと私だけではないはず。

67回目の記事は、「エピソードプロンプト/FFXV」について。
・「エピソードプロンプト/FFXV」2017年6月27日配信 【ゲーム】

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エピソードグラディオ同様、ショート版の記事でいきます。
http://dbywars.blog.so-net.ne.jp/2017-04-17
プロンプトをプレイして銃アクションができるのも嬉しかったですし、銃撃戦もスノーモービルもよく出来ているゲームで、相変わらず500円とは思えないクオリティ。でも今回の特筆すべき部分は、プロンプトの内面を描いたストーリーとアラネア姉さん再登場ですね。多分に漏れず私もアラネアは大好きです。実はルーナ派ですけど。

ノクトが列車の上で「ずっと騙していたくせに!」と叫んだ相手が、アーデンではなく自分だと思い込んでいたプロンプト。このエピソードで知られていく境遇を考えると、鬱になるのも納得するレベル。わかります。自分と向き合いながら周りの目線を気にすると、海の深いところまで沈んでいくように心が落ち込んでいくんですよね。
そんな時は過去の自分の行動を思い出すのが正解。彼は少年時代にルーナから貰った手紙を思い出す。あの時走り始めた自分や、仲間と共に旅した自分は、裏切らずに確かにそこにあるんです。過去に何かをしてきた自分はいつだって側にいてくれて、それを信じて絶望から立ち上がればまた戦える。
短いながらもとても良いストーリーでした。最後のノクトとのやり取りは、凄く救われた感じがして、このやろうって気持ちになりました。成長するって本当に大変。
パパパーンパーンパーンパンパパーン♪ってか
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【村上海賊の娘】(ネタバレ回)戦国を通して今後の生き様を考える。 [小説]

今回はネタバレ回&長文&決意表明回です。強気な自信が揺らいでいた時期に、この小説と出会い自分の内側と会話することができました。遊び心はフィクションから。創作された物語の人物の影響を受けて、どう生きていくかを考えることも、時には大切なことだと思います。色んな世界に浸って、冒険して、成長する。楽しいですね。

今回はネタバレ回なので、この本を今後読むつもりの人はここでご退出ください。

66回目の記事は、本屋大賞受賞作の長編小説「村上海賊の娘」について。
・「村上海賊の娘(上下巻 or 文庫本で1~4巻)」2013年10月20日発売 【小説】

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全部で約1000ページになる歴史長編であり、1576年に織田信長側の水軍と毛利家側の水軍が戦う「木津川合戦」が舞台となっています。ネタバレ回なので、背景はこのぐらいでガンガン感想を書いていきます。
合戦自体は後半になってから描かれるので、物凄く長い時間をかけてその戦までの描写が展開されていきます。主人公の景以外はほぼ史実に基づいており、それに逸脱した行動も起こさないとても丁寧な歴史小説でした。
最初は登場人物が多すぎるし、そんな詳しく説明しなくていいから戦をしてくれとか考えていましたが、はい、反省します。この長編は合戦までを丁寧に紡いでいるからこそ登場人物全員に愛着が湧き、誰かしこも応援したくなるほど熱中するのです。

まずはみんな大好き小早川隆景さん。結局上杉謙信を待ち続けるだけの役でしたが、戦国での賢者たちのやり取りに説得感を持たせてくれ、能島村上の当主村上武吉との精神でのやり取りは痛快でした。この2人と織田が絶対的天才として存在するからこそ、理詰めで自家の存続を第一に考えるほとんどの男の登場人物の行動に納得できたのだと思います。

序盤は主人公村上景と弟の景親が、いい感じの兄弟として物語が始まります。戦に憧れやキラキラした何かを期待していたどことなく女の子の景は、天王寺合戦での命のやり取りで自家の存続とは何なのか、戦とは何なのかを打ちのめされながらも学びます。
全体的に心が成長しきっている登場人物しか出てこないので、この2人が読者に近い形で物語の中で成長していきます。この時、七五三兵衛に失望されたやり取りが、後の船上での交渉に使う材料になってくる展開は震えました。決してスマートではない景の生き方を、自分自身で把握しながら利用する様はさすがでした。

天王寺合戦ではやはり七五三兵衛と義清の、少年マンガらしい友情物語が目玉でした。ただただ格好いい。本願寺なんてここで潰れてしまえばいいのにと思ってしまいました。本番で村上海賊が戦う相手をここでかなり丁寧に紡いだからこそ、あの最高に興奮する木津川合戦になったのでしょう。ラスボスとしてふさわしいぐらいの怪物で、性格も大好きでした七五三兵衛。

戦は自分には向いていないとふさぎ込む主人公の景は、結局自分の中にある純粋なこうしたいという気持ちで単身、兄たちと合流しにいきます。誰もが自家の存続だけを考え、理屈だけで物事を考え、その結果として戦わないという選択をし続けていた男たち。自分は彼らと同じ側の人間だろうなと感じます。自らの損得を冷静に見定め、心のままだけでは行動は起こさない。それは今でも正しいと思います。でも、だからこそ景のような存在が眩しく見えるのかもしれません。

後半はもう何百ページ使うのだよってくらい戦がガッツリ描かれていきます。この時点で、村上家の元吉や景親、来島村上の吉継に因島村上の吉充、乃美宗勝に児玉就忠もそれぞれかなり好きになっていたので、どの見せ場も物凄く面白かったです。対する七五三兵衛は最強すぎるくらい好きなので、もう本当に手に汗握る戦いです。
好きな戦シーンをいくつか。
兄の元吉と弟の景親の船に、七五三兵衛の船が突撃するシーン。勤勉な元吉さんは潮の満潮を計算して海すらも味方にします。深夜0時を超えると月の引力関係で潮の満ち干が切り替わるというアレです。そんな知識なんて今まで人生で使ったことがなかったですけど、そうか海戦で使うのか。海賊の戦いって海を知り尽くしていて凄い。
海賊らしさといえば、景と孫一が小舟で戦をかけるときに、2つの大船で七五三兵衛が縄を用いて小舟集を一網打尽にするところ。ただただ乗り上げて切りかかるだけが海賊だと思っていたので、みんな海を知り尽くし工夫して戦うのはやっぱりプロだなーと感動しました。

義清が泉州海賊を説得して助太刀に来るシーンは、こうなるとは分かっていたけど胸が熱くなる展開でした。そんな義清の動きを感づきつつ、戦で優男のイメージを一気に覆してきた村上吉充はかなり好きなキャラでした。この2人の戦、及び村上家の船を傾けさせて戦う王道戦法、そして義清の最期。サブキャラとは思えないほどそれぞれキャラが立っていて、目が離せないほどの戦でした。因みに、卑怯者の兄弟のあの2人も結構好きでした。一番合理的な生き方をしていて。

そして主人公の景にはしっかり見せ場が用意されています。序盤に一人で物語を掻っ攫っていき、失望していた七五三兵衛を再び惚れさせるだけの面白い(おもしゃい)女として帰ってきました。やっぱりその辺のザコ敵では相手になりませんね。しかしその辺のザコ敵の泉州海賊もかなり良い性格しています。
ラストはやはり景と七五三兵衛の一騎打ちです。ここまでの弟景親の踏ん張りも忘れてはいけません。戦況が刻々と変わる中で、大将として堂々と動きまくった七五三兵衛には拍手しか送れません。どいつもこいつもカッコよく散りやがってこの野郎。

最後には児玉就忠も好きになっていたので、そのまま嫁いでしまえよって応援していました。しかし主人公の景だけは家系図に「女」と記されていただけの歴史には残らなかった人物、景というフィクションの人物が史実上の児玉就忠とは結ばれなかったのだとすると残念です。読み終わる頃には、それほど景のことが好きになっていました。

この本を読んでいる頃、現実世界での私は大きな心の病と直面し、自分がかなり行き辛い性格と心身を持っていることに気付きました。ある程度のことは満足しながら我慢し、多くは求めすぎず、手の届く範囲での幸せを掴む人生を送ることは無理だと悟ったのです。心の底から拒絶している閉鎖感や閉塞感は、自分が思っている以上に重い病のようなもので、これに目をつむって生きていくことは難しいようでした。
景も七五三兵衛も義清も村上海賊たちも、理屈で考え打算的に行動すればあのような戦にはなりませんでした。でも本能がそれを許さなかったのです。それぞれが心の中に持つ大切な純粋な何かに突き動かされて、命を賭けた。それらは立派で格好いい物語でした。
史実に徹底的に基づいていようと、この物語はあくまでフィクションです。現実の私たちの世界での生き方とは遠いものでしょう。でもそこから何かを感じることはできる。その生き様に励まされることはできる。
七五三兵衛に「面白い(おもしゃい)奴だ!」と言われるような人生を送るために、自分自身の性格や本能としっかり向き合い、普通の生き方をするためには必要のない努力もたくさんして、景のように気持ちに純粋で自由なこれからの未来を本気で目指していこうと思いました。人よりも求める幸せの基準が高くなってしまったからこそ、そのために知らなければいけないこと、行動しなければいけないこと、努力し続けなければいけないこと、全部ひっくるめて戦ってやろうと思います。今回は決意表明回です。
私もこの世界で一生戦い続けながら死にましょう。そんな風に思わせてくれた、長編傑作でした。
それではまた来週!
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【ローガン】最後のヒュー・ジャックマンとパトリック・スチュワート [映画]

映画もゲームも海外ドラマも最近盛り上がり過ぎで、インドアライフだけでも人生足りなくて辛いですね。この前、ウォーキング・デッドのシーズン6が見終わり、なぜシーズン7を直接配信していた去年にHulu見ていなかったのか凄く後悔しているところです。今月から始まるゲーム・オブ・スローンズのシーズン7もスター・チャンネルは契約できないし。もっともっとエンタメへのアクセスが便利になって欲しいと思うこの頃です。
ゲームではシューティングコントローラーが遂に発売され、PSVRが久しぶりに盛り上がってきています。コントローラーが実物の形になるだけでここまで世界が変わるのかと、技術革新に最近ほんと感動しています。
それに比べてボードゲームは相変わらずの品薄で、プレミア価格が正直ひどすぎるレベルです。こちらはそろそろ情報へのアクセス方法を変えなければいけないかも。

65回目の記事は、X-MENシリーズスピンオフ3作目、「ローガン」について。
・「ローガン」2017年6月1日公開 【映画】

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X-MENシリーズは1から全作見ている大ファンで、旧3部作の主人公であるウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)とプロフェッサーX(パトリック・スチュワート)は、本当に敬愛している最高のキャラでした。新3部作のマカヴォイとファスベンダー、そしてジェニファーが大好き過ぎて、新の方が個人的にはかなりハマりましたが、旧の方もやっぱり好きでした。一番好きなのは「ファースト・ジェネレーション」で、次に「フューチャー&パスト」です。ああ、時間できたらまた見よ!
さて、今作はウルヴァリンが主役のスピンオフの3作目で、正直全2作が駄作でしたし、監督も変わらなかったので不安でしたが、今作だけはビックリするほどの名作になっていました。
https://www.youtube.com/watch?v=Vuh8n7AbT_o

軽くあらすじです。ミュータントが生まれなくなって久しい未来、ローガン(ウルヴァリンの本名)とチャールズ(プロフェッサーXの本名)はひっそりと暮らしていました。認知症のような状態の弱りきったチャールズは世界一の爆弾脳みそだと思われており、ローガンも不老不死に近い状態だったはずが、回復スピードがかなり遅くなっていました。
2000年公開の1から17年間戦い続けてきた主人公2人の、世代交代への最後の映画になります。映画軸では200年近くも戦い続けてきたローガンの、正真正銘のラストエピソードになります。
最近は続編へと続く作品がとても多い中で、今作が最後だと分かりきっているからこその大胆なまとまりのある哀愁漂う傑作に仕上がっています。中途半端なエンタメ作品になった前2作と違い、最も偉大であった2人のキャラクターに対する愛を一身に受け、一切の妥協なしで作られた作品です。
ヒーローものでR15という、子どもをこの映画の対象から抜くという英断は素晴らしいです。それだけに、とてもグロいシーンも続きますし、リアリティや泥臭さが丁寧に描かれており、ローガンとチャールズを長年愛してきた大人たちを納得させるだけのクオリティに仕上げてきています。ヒューも映画雑誌の取材で、R15が肝だと言っていました。

死に場所を探している風もある2人は、1人の少女(ローラ)と出会い、長い旅に出ることになります。一言も話さないこの少女が、また本当に素晴らしい演技。アクションも全盛期のウルヴァリンのような爽快さがありつつ、R15だからこそのムゴくてリアルな戦闘シーンは、思わず息を飲むほど。
上映時間も結構長いので、見ごたえがあります。なんだかスターウォーズのエピソード3を見ているかのよう。因みに、新3部作の1作目「ファースト・ジェネレーション」を映画館で見ている時は、SWのエピソード1~3を一気に見ているような気分でした。
ローガンとチャールズ、チャールズとローラという、2つの親子に似た関係が同時に描かれ、やはり家族の愛のようなテーマを滲ませながら、明るい雰囲気にはなることなく何度も盛り上がりを迎えます。

いつものX-MENのような難しすぎる設定があまりないため、誰が敵で何のために旅をしていて、最終目的は何なのかがとてもわかりやすいです。その道中で戦闘シーンが割り込まれ、終始ダレることなく続きます。
特に好きだったのは、チャールズが「こんな楽しい夜は久しぶりだ」と家族の温かさに触れる部分、ローラが少しずつ懐いてくる部分、ローガンが最後の最後に家族を感じる部分です。ラストシーンでXを作ったのは、これでこの物語は終わりだというピリオドの意味のXと、X-MENをかけていて最高でした。ああ、本当に終わってしまったのだなと。でも、こういうしっかりした形で描ききって終わってくれてよかったなと本当に思います。

この偉大な役を17年間演じ続けてきてくれたヒュー・ジャックマンとパトリック・スチュワート、本当にお疲れ様でした。
それではまた来週!
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